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薬物性歯肉増殖症
歯肉増殖症とは、歯周病の一種で、種々の原因によって歯肉の過形成が起こることです。
歯肉増殖症の分類
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単純性歯肉増殖
歯肉の組織の増殖と、血管の反応性の変化が合併したもの。
浮腫は辺縁歯肉に限局しています。
歯肉溝から滲出液が確認されることもあります。
口呼吸があると発症しやすい。
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歯肉繊維種症
歯肉象皮症とも呼ばれる、非炎症性の歯肉増殖。
上下顎の歯肉全体が増大し、歯冠が歯肉に覆われることもあり、
この場合に「乳歯の萌出遅延」によって発見・診断される場合もあります。
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薬物性歯肉増殖症
ある種の薬を長期間服用していると、ひき起こる可能性のある歯肉肥大のことです。
現在までに確認されているのは次の3種類です。
シクロスポリン
ニフェジピン
フェニトイン
歯科で多く見受けられるのは、ニフェジピンによる歯肉増殖症です。
ニフェジピンによる発症頻度は約20%と低いのですが、
この薬を服用している患者さんの絶対数が圧倒的に多いため、
歯肉増殖症の患者さんも多くなってしまうようです。
治療法
軽度の歯肉増殖症
口腔内を清潔に保つこと。
歯科で、PMTCと専門的な口腔衛生指導を受け、口腔ケアを励行すること。
中程度以上の歯肉増殖症
歯肉切除術
術後の注意点
以前と同じ薬を継続服用している場合は、再発の可能性が高いため、口腔衛生状態を良好に保つことが肝要です。
服用薬と歯肉増殖の因果関係が明らかな場合には、内科医などの先生と相談し、内服薬の種類を変えると同時に口腔衛生状態を良好に保てるような処置を行います。
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